ナノ構造物性物理グループへようこそ

茨城大学 理学部 理学科 物理学領域

茨城大学 理工学研究科 量子線科学専攻

ナノ空間を利用したユニークな新物質合成と,量子ビーム利用を含んだ多角的実験を行う物性研究グループです.

茨城大学・ナノ構造物性物理グループのページを訪れて下さりありがとうございます.当研究室は2018年4月に発足したグループです.

「物性物理」と呼ばれる学問領域の大きな目標の1つとして「多体電子系」の理解やそこでの新現象の開拓が挙げられます.電子やイオンの基本的な相互作用は既に分かっていますが,それが膨大な数(アボガドロ数個)集まって互いに相互作用することで,磁気秩序や絶縁体金属転移や超伝導などの突拍子もない現象が起こります.このような物理現象を研究する舞台として,私たちのグループでは左図のような配列したナノ空間を利用したユニークな新物質を作成しています.ナノ空間に閉じ込めた電子は,元の孤立原子ともバルク固体とも異なった新しい量子状態を形成します.またそれらが規則正しく配列して相互作用することで,例えばアルカリ金属が磁石になる(磁気秩序を示す)など,元素の個性を超えた物理現象も発現します.このような新物質群を開拓し,分光,磁性,電子スピン共鳴などの実験や,ミュオン,中性子,放射光などの量子ビームを活用した実験を行うことで,多体電子系の物理の謎に迫るとともに新しい現象の発見を目指しています.また,これらの物質に加えて,分子磁性体,有機超伝導体,フラストレーション磁性体,新奇ポーラス物質などにおいても国内外の方々と共同研究を行っています.研究内容の解説はこちらにも今後徐々に書いて行く予定です.

メンバー(学部4年生,大学院生)を募集しています.

2018年4月に発足した研究室です.学生さんを募集しています.


✔ 世界で初めての物質を自分の手で作ってみたい方

✔ ナノ空間で電子を操りたい方

✔ J-PARC MLF,JRR-3,SPring-8や海外の施設でミュオン・中性子・放射光などの量子ビーム実験をしたい方

✔ 物性物理学の実験に興味のある方

当研究室で卒業研究や大学院での研究を行ってみませんか?

見学や相談も歓迎します.ご興味のある方は下記連絡先までメールを下さい.

News

2024.03.26. 卒業式・学位記伝達式が執り行われました.4年生の皆さん,ご卒業おめでとうございます.

2024.03.06. 宇津野君が量子ビームサイエンスフェスタにおいて「ミュオン周波数シフト測定によるNa吸蔵ゼオライトLSXの研究II」と題するポスター発表を行い,学生奨励賞を受賞しました.茨城大学の広報のページ.日本中間子科学会のページ


2024.03.05. 物性実験グループの卒研発表会が行われ,岩崎君,武井君,田村さん,渡部君が無事に発表を終えました.夜には打ち上げと送別会を行いました.

2024.02.27. ゼオライト中のNa-K合金クラスターが強磁性を示す物質のμSRによる研究の論文が国際会議Hyperfine Interactions 2023のproceedingsとして出版されました.

2024.02.15. 卒業生の野宮慎平さんが会社説明会のために研究室に来てくださいました.


2024.01.25-31. 大橋君,渡部君,中野が大型放射光施設SPring-8のBL04B1において高圧下X線回折の実験を行いました.ビームラインのX"@SPring8_BL04B1"にも写真を掲載していただきました.


2024.01.16. 大橋君,渡部君,中野が日立キャンパスにて顕微ラマン分光の実験を行いました.

2024.01.15-17. 宇津野君,武井君,平石研究員が東海キャンパスにて電子スピン共鳴の実験を集中的に行いました.

2023.12.18-22. 宇津野君がJ-PARCの中性子ミュオンスクールに参加しました.諸外国から参加の受講生と共に実習を経験しました.

2023.12.11-15. 平石研究員が京都市で開催された国際会議Advanced Materials Research Grand Meeting, MRM2023に出席し,ゼオライト系試料のμSRの研究についてポスター発表を行いました.

2023.11.28-30. 量子線科学専攻主催の国際シンポジウム8th International Symposium of Quantum Beam Science at Ibaraki University (ISQBS2023)に研究室全員で出席しました.炭素系の新物質開発(高圧合成と放射光回折測定),ゼオライト系試料のμSR,アルカリ金属超酸化物の中性子回折について,3件のポスター発表を行いました.

2023.11.21. 理学部物理学コースのℏ祭が開催されました.メンバーがポスター発表で研究室の紹介をしました.

2023.11.13-17. 平石,中野が奈良市で開催された国際会議International Conference on Hyperfine Interactions and their Applications (HYPERFINE2023)に出席しました.ゼオライト系試料のμSRやNMR,アルカリ金属超酸化物の中性子回折など,共同研究を含めて5件のポスター発表を行いました.

2023.11.07. 研究室メンバーで親睦会を開催しました.年度後期に向けた景気付けです.

2023.10.02-06. 武井,中野が理化学研究所に滞在して磁化測定の実験を行いました.

2023.09.19-26. 宇津野,平石,中野がカナダのTRIUMF研究所にてミュオンスピン回転の実験を行いました.バンクーバーは紅葉の始まる美しい時期です.


2023.08.10-13. 中野がベトナム・タイグエンで開催されたThe 4th International Workshop on Advanced Materials and Devices 2023に出席し招待講演を行いました.

2023.08.02. アルカリ金属超酸化物CsO2のp電子の磁気秩序に関する論文が出版されました.2022年度修了の紺谷駿氏の修士論文の研究内容です.また,茨城大学物性グループが運営に関わるJRR-3 T1-1ビームラインを用いた研究成果でもあります.

2023.04.18. 研究室新メンバーの歓迎会を開きました.

2023.04.01. 研究室の新メンバーとして4名の4年生(岩崎京介君,武井智紀君,田村真子さん,渡部誠君)が配属となりました.また,宇津野魁杜君,大橋歩夢君が修士課程に進学しました.今年度も1年間,研究を頑張りましょう.

2023.03.24. 日本物理学会2023年春季大会においてゼオライト系試料のミュオンシフトに関する研究成果をポスターで発表しました(平石,宇津野,石原,中野ほか [発表:平石]).

2023.03.23. 卒業式・学位記伝達式が執り行われました.M2, B4の皆さん,ご卒業/修了おめでとうございます.

2023.03.20. 研究室の送別会を行いました.今年度メンバー全員で会食をするのは初めてです.

2023.03.15. 2022年度量子ビームサイエンスフェスタにおいてゼオライト系試料のミュオンシフトに関する研究成果をポスターで発表しました(平石,宇津野,石原,中野ほか [発表:平石]).

2023.03.09. 中野が編集委員を務める日本中間子科学会会誌めそん57号が出版されました.

2023.03.03. 物性実験グループの卒研発表会が行われ,石原君,宇津野君,大橋君,佐藤君が無事に発表を終えました.

2023.02.16. 量子線科学専攻の修士論文発表会が行われ,紺谷君と原島君が無事に発表を終えました.

2023.02.06. 平石研究員の研究成果がプレスリリースになりました.「パワー半導体β-Ga2O3の特性を左右する 水素の準安定状態を解明-材料中の微量水素が持つ「2つの顔」に迫る-」

2022.12.12-19. 紺谷,中野がJRR-3, T1-1にて中性子回折実験を行いました.岡山大学との共同研究です.


2022.12.02-05. 原島,中野が岡山大学理学部に滞在して実験を行いました.

2022.12.01. 平石が量子線科学の国際シンポジウム7th International Symposium of Quantum Beam Science at Ibaraki University (ISQBS2022)においてミュオンスピン回転/緩和法と密度汎函数理論計算に関する招待講演を行いました.

2022.11.29. 修士論文の中間発表会が岩佐研,大山研と合同で実施されました.当研究室からはM2の紺谷,原島が発表を行いました.

2022.11.13-19. 大橋,佐藤,平石,中野が大型放射光施設SPring-8のBL04B1において高圧下X線回折の実験を行いました.


2022.10.18-26. 宇津野,平石,中野がカナダのTRIUMF研究所にてミュオンスピン回転の実験を行いました.


2022.09.27.-10.03. 紺谷,平石,中野がJRR-3, T1-1にて中性子回折実験を行いました.


2022.09.12. 紺谷,平石,中野が東京工業大学で開催された日本物理学会2022年秋季大会に出席し研究発表を行いました.


2022.09.05-07. 群馬高専の専攻科生3名が研究室に滞在しました.J-PARC MLFの見学にも行きました.


2022.08.28.-09.02. 平石,中野がイタリア・パルマで開催された15th International Conference on Muon Spin Rotation, Relaxation and Resonanceに出席し,それぞれ2件ずつのポスター発表を行いました.


2022.07.07. リチウムイオン電池材料に関する共同研究の論文がJ. Phys. Chem. C誌に出版になり,プレスリリースが行われました.

2022.05.25-30. 紺谷,中野がJRR-3, T1-1にて中性子回折実験を行いました.

2022.05.11-16. 紺谷,原島,中野がJRR-3, T1-1にて中性子回折実験を行いました.

2022.05.05. 平石さんの研究解説記事「ミュオンで探る酸化物材料中の水素の両極性」が日本物理学会誌に掲載されました.KEKで行われた仕事です.

2022.04.11-13. 中野がJ-PARC MLFのミュオンビームライン(D1)における負ミュオンの実験に参加しました.

2022.04.01. 研究室の新メンバーとして4名の4年生(石原未瑳樹君,宇津野魁杜君,大橋歩夢君,佐藤蒼太君)が配属となりました.また,研究員として平石雅俊さんに加入して頂きました.今年度も1年間,研究を頑張りましょう.

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